長野県のセアカゴケグモ

本年(2020年)の10月5日に長野県駒ヶ根市でセアカゴケグモが見つかりました。同県では3例目に当たります。

第1回目は2019年8月8日に飯田市で、2回目は同年12月20日、下伊那郡松川町でした。3市町とも、江戸時代までは「伊那郡」と呼ばれていた地域で、県の南端に位置します。地勢的に見て、東海地方から車両に付着して運ばれた可能性が大です。全国的には45番目の都道府県で、ゴケグモ類が全く見つかっていないのは、青森県と秋田県だけになりました。

発見数は1個体ずつで、続報は出ておらず、単発の侵入で定着はしていなかっものと思われます。その限りにおいては、「当面は長野県では根絶」と言ってよいでしょう。無論、今後、第4、第5の個体が入り込む可能性があり、根絶・侵入の繰り返しになりましょう。世に言う「いたちごっこ」です。いたちごっこの際限ない繰り返しは疲れるもので、「もういいや」と駆除を諦める人も出てきかねません。そうなったが最期、セアカゴケグモは定着してしまい、我々にとってもっと過酷ないたちごっこを延々続ける破目になります。この根比べに負けるわけには参りません。

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